津軽海峡ではおもに、クロマグロ、別名「本マグロ」が水揚げされる。
国内のみならず、世界各地で漁獲されるマグロの中でも希少な品種だ。
南の海域で産まれた本マグロは、北上するにつれて成長し、対馬海流と黒潮という大きな海流に乗って、一部の本マグロが津軽海峡へとたどり着く。
漁業者にとっては厳しい荒波がうねる津軽海峡も、エサとなるイカなどが豊富に生息し、マグロにとって良質な環境を有している。
一年を通して食べられているマグロだが、津軽海峡では9月から12月ごろが主な漁期となる。
冬場のマグロは特に脂のノリが良く、最もおいしい時期と言われる。
年頭の初セリでは、本マグロ(クロマグロ)は高値で取引されることも多い。